土地を購入すれば名義変更をするのが一般的ですが、その手続きには費用が必要になります。専門家である司法書士に依頼することが多いですが、その際には報酬を支払わなければいけません。登記手続きには登録免許税という税金を納付する必要もあります。土地の取得費に比べれば名義変更にかかる費用は高額には感じない程度ですが、コンビニでおにぎりを買うような感覚で支払える額ではないです。
費用のことを考えて、しなくてもいいのであれば放置しておきたいと思う人もいるかもしれません。土地を購入した際の名義変更は法律上の義務ではありません。つまり、しなくても違法になることは無く罰を受けることもないです。費用だけがかかるのであれば、放置しておくのも一つの選択のように感じますが、それは得策とは言えません。
名義を放置しておくと、登記上は前の所有者が名義人として記載されたままになってしまいます。第三者が見て、その人が所有者だと勘違いしても無理はありません。その土地が欲しいと思っている人なら、その人にお金を払ってしまうことも考えられます。通常は既に売却したと伝えてくれますが、何らかの事情で今でも所有しているふりをするかもしれません。
そうなった場合は、前の所有者から購入した人が名義変更をすることができる状態になります。実際の所有者と名義上の所有者が別人の状態になりますが、こうなると先に名義を取得した人の土地として法律上扱われてしまいます。こういった事態を避けるためにも速やかな手続きが大切です。